伝統に根ざし現代に生きる創造を

民族歌舞団こぶし座50年の歩み

 民族歌舞団こぶし座は、1965年3月に函館市で生まれ、民族芸能の創造と普及を目的に、北海道で活躍してきた、道内唯一の歌舞団です。
 
 これまでに、「江差餅つきばやし」「高島越後盆踊り」などを取り上げ、また、仮面劇「江差の繁次郎」、アイヌ民族舞踊による「チカップ・ネ」、函館山立待岬から身を投じた朝鮮女性への鎮魂歌・歌舞劇「遥かなるアリラン峠」など、北海道の歴史と道民の生活に根ざした創作をしてきました。
 そして、農漁村や都市、離島などで公演し、保育園からお年寄りまで、民族芸能を広めてきました。
 
 創立以来、広い北海道を舞台にして、生きる喜び・働く誇り・明日への夢、さまざまな人の想いをおりこんで、民族芸能を通して語り合ってきました。
 これからも人と人との心をつなぎ、生きてゆく力になれるような芸能を広げていきたいのです。

1965 3月10日3人で「こぶし座」を旗揚げ 創立のころ
1966 統一劇場と一緒に道内労音公演
「第2回矢臼別平和盆踊り大会」参加
  
1967 NHK札幌テレビ取材「この地に生きる」放映
仮面劇「江差の繁次郎」創作
江差の繁次郎
1968 上ノ国町「こぶし座会館」新築落成
「第7回道民教釧路集会」に参加
1969 八戸・十和田・酒田など22労音を回る
「力合わせりゃ穂波のもゆれる」創作
1970 第1回檜山文化活動講座(協力:こぶし座)
歌舞構成「おきなわ」創作
1971 道内労音・関東労音地域公演
「江差祭ばやし」取材
八木節「沖縄・コザ市の闘い」創作
1972 沖縄で文工隊活動(24日間 100回 4,225人)
人形劇「さるとかに」創作
1973 第12回「道民教函館集会」参加
各地で「民族歌舞講座」開く
アイヌ民族舞踊「つるの舞い」創作
1974 「第10回矢臼別平和盆踊り大会」に参加
第13回道民教北見集会に参加
八木節「矢臼別の闘い」創作
江差もちつきばやし
1975 「郡上八幡踊り」取材
1976 「江差もちつきばやし」取材」
1977 車人形「佐倉義民伝」
  (タカクラ・テル改訂 平井澄子作曲)
   〜1985年まで通算145回 25,838人
車人形「佐倉義民伝」
1978 「こぶし座後援会」設立される
1979 海外公演「インド・カルカッタ市」ほか
1980 創立15周年記念公演(江差)
アイヌ民族舞踊による「チ・カップネ」創作
チ・カップネ
1981 創立15周年記念公演(函館)
1982 「郡上八幡踊り」取材
1983 連絡船フェスティバル参加
1984 無言劇「テング退治」(タカクラ・テル作)
函館民族音楽教室「きぬたの会」と共同創作
無言劇「テング退治」
1985 車人形「新曲・さんしょう太夫」
     (タカクラ・テル作 平井澄子作曲)
     〜1989年まで通算160回42,950人
車人形「新曲・さんしょう太夫」
1986 創立20周年記念公演(渡島・桧山22町村)
1987 小学校公演本格的に開始
函館市「第1回日本の踊り・太鼓講座」
1988 十勝地方で冬季3ヶ月間公演
  (一般公演11回、小公演1回、4,029人)
1989 札幌市内地域公演17カ所 (5,014人)
1990 第14回「地方歌舞団交流会」(開催地:函館)
  「海鳴り太鼓」創作
1991   音頭「夕張の女たち」創作
  小樽市「高島越後盆踊り」取材
  根室「女工節」
  東京都「寿獅子」取材
1992 全道公演開始(121回 19,403人)
1993   人形劇「おむすびころりん」創作
  「春駒おどり」創作
1994 奥尻町青苗地区で震災慰問公演
  学校公演演目「韓国・朝鮮の歌」
1995 創立30周年祝賀会(後援会員 600人超える)
  歌舞劇「遥かなるアリラン峠」創作
歌舞劇「遥かなるアリラン峠」
1996 「こぶし座会館」(本部)、「共同住宅」落成
          (函館市陣川町122-172)
  「マリモになった娘」創作
  東京都「三宅島太鼓」取材
マリモになった娘
1997 「遥かなるアリラン峠」韓国KBS放送にて韓国
全土に放映される
  「おかめ・ひょっとこ子宝三番叟」創作
子宝三番叟
1998 「北海道巡回小劇場」(伝統芸能)の担当団体
として小中学校公演開始(全道10カ所)
1999 HTB「遥かなるアリラン峠」取材
2000 創立35周年記念公演 函館市民会館
 歌舞劇「南北の塔」創作
特定非営利活動(NPO)法人化
歌舞劇「南北の塔」
2001 北海道21世紀記念事業「北の舞台芸術祭」へ参加。(奨励賞)
2002 (財)北海道文化財団「交流発信事業」として沖縄公演を実施
読谷村・沖縄市・那覇市
2005 創立40周年にあたり記念出版「北に、生きる心をむすんで」を
発刊
北に、生きる心むすんで
2006 創立40周年記念公演実施。
「北の漁師の昔語り−神楽とともに−」創作。
2008 日本の文化交流団(ロシア文化省招聘)としてロシア共和国
(モスクワ市)で公演
ロシア文化省招聘公演
2011 東日本大震災復興支援公演
芸能でつなぐ、東北の心を函館市で開催
2012 震災の復興を願いながら、「東北と北海道」の心をつなぎ
道内に「元気」を創り出す活動をと、一般公演を柱に据え
全道域で開催

公演及び講座実績 121回  12,230人参加
2013 ・尻岸内八幡神社の宮司より指導を受け松前神楽を習得
・美唄市峰延東傘踊りの習得。保存会より貝殻節を習う
・アイヌ文化交流の集い函館イランカラプテに出演

公演及び講座実績 119回 13,466人参加
2014 ・羽幌こきりこ唄保存会を取材
・下海岸の歴史について、戸井地区を取材
・函館市アウトリーチ事業(講師と実技)小中8校で実施
・寄磯浜、野田村被災地公演
・第50回記念矢臼別平和盆おどり参加

公演及び講座実績 112回 12,258人参加
2015 ・創立五十周年を迎え、記念公演(函館市文化奨励事業)実施。
・「ソウルフレンドシップフェア2015」(韓国・ソウル特別市招聘)に 北海道の文化代表団として参加。
・東日本大震災の被災地−岩手県野田村での学校(小・中・高)公演を実施。

公演及び講座実施実績  145回   20,378人参加
ソウルフレンドシップフェア2015
2016 ・創立五十周年記念公演を継続実施。(檜山/江差町,札幌市,十勝/帯広市)
・「ソウルフレンドシップフェア2016」(韓国・ソウル特別市再招聘)に参加。
・岩手県久慈市「山根神楽」保存会メンバーを招聘し、震災復興祈念の催しを実施。

公演及び講座実施実績  122回   15,292人参加
ソウルフレンドシップ2016

山根神楽
2017 ・台湾新北市「函館物産展」(函館市と商工会議所主催)で演奏。
・JR東日本−豪華寝台列車「四季島」ツアー客に向けて“アイヌの歌や踊り”を披露。
(5月〜11月/毎週火曜日)
台湾新北市「函館物産展」にて演奏

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